【BL】新宿二丁目のタクシー運転手
【BL小説/R-18】新宿の日常
主人公は都内の大手商社に勤めるヨウスケ(26)。毎週末には先輩たちと新宿まで飲みに繰り出し、その後に一人ハッテン場へと向かう。そしていつも朝方になってようやくタクシーを拾うのだが・・・
俺の名前はヨウスケ
入社3年目のペーペー商社マンだ
夕べ,二丁目からの帰りに拾ったタクシー,
「××までお願いします」というと,愛想のいい気持ちいい返事。
ルームミラーを覗くと,タクシーには珍しくカッコイイ男が運転していた。
微笑んでるのと目が合う。
調子に乗って「遅くまで大変ですね」とか話しかけると「いや,遅い方がいろいろ楽しいお客さんと会えるので,苦になりませんよ」という返事。
俺はチラチラルームミラーに目をやる。そして時々彼と目が合う。
「今夜は楽しかったですか?」と運転手さん。
「うん?いや,まぁ,w」
「楽しくなかったんですか?」
「いや,飲んでただけだから」
「飲み以外に出来ることあるんですか?あのへんで」
ちょっと驚いて運転手さんを見ると,鏡の中で目がいたずらっぽく笑っている。
「人が悪いなあ,,知ってるんでしょ?どんなとこか」
「はは,すみません,いろいろ聞きますけど,自分では行ったことないですよ」
「どんなこと聞くの?」と,今度は俺の反撃,ジャブの応酬。
「まぁ,,そうですねえ,ただでやれる場所があるとか」サラっと運転手
「ただっていうか,,入場料は取られるけどね」
「いくらくらいですか?」
「ん?2000円くらい」
「2000円でセックスできるんだ,,いいですねえ」
「ははは,ま,みんなカネないからねw」
「どんなことするんですか?テコキとか?」
「うん,まあ,」
「もっと?フェラとか69とか?」
「う,ん,,まあ,,」
「それ以上も?」
「俺はそれ以上はそういうところではしないけどね」
「お客さんもケツに入れちゃったりするんですか?」
「,,うん,,,まあ」
「へえ,運のいいやつですね」
「え?,,誰が?」
「いや,2000円でお客さんを犯せちゃうんでしょ?ラッキーじゃないですか」
「運転手さんタチ悪いなあ,からかうの勘弁してよ,ってか,俺そういうところではしないから」
「じゃあ,どこで?」
「どこで、って、、、」ルームミラーをのぞき込むとその中で運転手が意地悪く笑う。
「俺なんかもそういうところ行ったらできますかね?」
「運転手さんその気あるの?」
「お客さんみたいな感じの人だったらしてみたいかも、なんてね」
「からかわないでくださいよ」
「いや、まじで」
答えに困った俺はそのままシートに深くもたれて、車の天井を見ていた。彼も軽口を叩くのをやめ、車の軽いエンジン音だけが車内に響いている。
「お客さん」
呼ばれて俺ははっと気付く。少し眠ってしまっていたようだ。
「もうすぐ××ですけど、、どのへんですか?」
「あ、じゃあ、その信号の手前で」
「残念だなあ,もう少しお話ししたかったのに」
「運転手さん、本気なの?ゲイをからかって遊んでるだけでしょ?」
「本気ですよ、なんなら確かめてみますか?さっきから勃ってるんですよ、触ります?」
「え?、、、」
俺がためらって言葉を出せないうちに車は指定した信号を行きすぎてしまう。
「この先にホテルありますよね、」と運転手。
俺は彼を制止できず、その晩に抱かれた。
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